たばこの害について

たばこを吸うことによって、癌をはじめとして心筋梗塞、狭心症、胃・十二指腸潰瘍、歯周病など多くの病気にかかりやすくなります。 特に未成年者は、吸い始める年齢が低いほど影響が大きくなります。 また本人だけでなく、妊婦の喫煙は胎児に非常に悪い影響を及ぼします。

自分が吸わなくても近くに吸う人がいると、不快感や苦痛を感じるだけでなく、自分が吸ったのと同様の影響を受ける可能性があります。 職場では禁煙・分煙等が徐々に広まっていますが、家庭でも同様の配慮が望まれます。特に子供への影響が大きく深刻です。 また御主人が20本以上吸う場合、たばこを吸わない奥様が肺癌にかかって死亡する危険性は約2倍に増加するという研究報告があります。

癌とたばこ

たばこは多くの癌の原因となります。 直接けむり等に含まれる有害物質の影響を受ける肺癌、喉頭癌、咽頭癌などはもちろんですが、 食道癌、胃癌、肝臓癌、膵臓癌、膀胱癌、子宮頸癌など全身の多くの癌にかかる危険性が高まります。

呼吸器疾患とたばこ

肺気腫のフローボリュームカーブ 健康者のフローボリュームカーブ

慢性閉塞性肺疾患(COPD)になる危険が増大します。 慢性閉塞性肺疾患になると、呼吸機能検査の肺活量検査により閉塞性障害と診断されます。 肺の弾力性がなくなり、細い気管支がつぶれやすくなるため、一気にはきだした時の勢いが、健康人とくらべて極端に低下します。 図に示すのはフローボリューム曲線といい、縦軸は勢いを、横軸は量を表します。 左が健康人で山の高さが高いのですが、右の慢性閉塞性肺疾患では山の高さが低い上に、急激に勢いが弱っていくのがわかります。

毛細血管の収縮

喫煙後のサーモグラフィー 喫煙前のサーモグラフィー

たばこを吸うことによって末梢の毛細血管が収縮します。 血行障害により体表面の温度が低下しますが、これはサーモグラフィー検査によって確認することができます。 左側の写真が喫煙前、右側が喫煙直後の手のサーモグラフィーです。 喫煙後は毛細血管が収縮して、皮膚の表面温度が低下し、サーモグラフィーの色が、赤から青に変化しています。 このような変化が、手だけでなく脳や心臓等からだのいろいろなところで起こっていると考えると、本当に恐ろしいことです。

禁煙について

たばこをやめようと思っても、意志の力だけでは難しいのも事実です。 そんなときは禁煙外来を利用するのも一つの方法ではないでしょうか。

リンク

たばこと健康に関する情報ページ 厚生労働省健康局がん対策・健康増進課健康情報管理係

厚生労働省の最新たばこ情報

禁煙医師連盟 たばこをやめたい方には参考になります